ヴィンテージ ファーのサイズ感
ヴィンテージ ファーのサイズ感を実用的に整理。タグの数字がなぜ当てにならないのか、本当に見るべき採寸ポイントは何か、そしてなぜ試着が早道なのか。
「ヴィンテージ ファーで自分のサイズはどこですか」という質問はもっともで、そして素直に答えるなら、タグに書かれているサイズ表記はその一着に関する情報のなかで一番参考にならない部類です。年代、国、あつらえかどうかで基準がバラバラだからです。実際に役立つのは採寸で出る数字のほうです。
肩・バスト・袖丈の三点
肩幅(背中の肩縫い目から肩縫い目まで)は、一番情報量の多い採寸点です。自分の肩より2cmを超えて大きい肩は、着たときに「借り物感」として返ってきます。2cm以内ならコートとして成立しますが、それを超えると補正で取り戻しにくくなります。
バスト(脇下から脇下、×2)は、ニットの上から羽織って前が自然に閉じるかを決めます。ヴィンテージ ファーは毛自体が体側に厚みを足すので、表に出た採寸より体感は一回り詰まることが多いです。
袖丈(肩縫い目から袖口)は三つの中では一番融通が効きます。長い袖は毛皮職人が詰められます。短いと補正しづらいので、長めに出ている個体のほうが選択肢は広いです。
平置き寸法より「羽織ると小さい」
テーブルの上で平置きして採寸した数字より、実際に着たときは必ず一回り詰まって感じます。毛そのものが体側に空間を取るためで、表計算上「ゆとりがある」と見えた一着が肩で「ぴったり」になることは珍しくありません。ファーのカテゴリで試着が任意ではない、という前提はここから来ています。目測は安定して外れます。
メンズ・レディース・その境目
20世紀中盤のヴィンテージ ファーは「レディース」として流通してきたものが多いですが、構造自体は現代の感覚で見ると想定より広いレンジの体型で着られるものが少なくありません。特に短丈のジャケットは性別を問わず羽織られています。ロングコートはシルエットへの依存度が高いため、試着して決めるほうが確実です。
特定の一着が自分の体格で成立しそうか事前に知りたい場合は、正面写真と肩幅の概算をメッセージで送ってもらえれば、来店判断に足るコメントは返せます。
常滑で試着する
TOKONAME FUR HOUSE は愛知県常滑市のヴィンテージ ファー/アクセサリー ショップです。名古屋、中部国際空港(セントレア)どちらからも名鉄で短時間。メッセージでの採寸共有は「試着の代わり」ではなく、「来店する価値があるかを先に決めるため」のものです。このカテゴリに関して言えば、店に来て羽織るのが結局いちばん早い決め方です。
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