日本で買うヴィンテージ ドレスウォッチ
グッチ、ディオール、フェンディ、YSL、セイコー。投資時計ではなく、普段使いするためのヴィンテージ ドレスウォッチを日本で探すときの短いガイド。
オンラインで目にするヴィンテージ時計の記事は、スポーツクロノグラフや鉄板のステンレス スポーツ、投資対象となる一部の銘柄に偏っています。もちろんそれも一つの世界ですが、もっと静かで広い層として「ドレスウォッチ」があります。小ぶりで薄く、見せびらかすためではなく、袖口の下でさりげなく働くための時計です。
ファッション ドレスウォッチの線引き
ファッション ドレスウォッチは、名の通り「手元にどう見えるか」で選ぶ時計です。相場やオークションで値上がりするかという話ではありません。文字盤はすっきり、ケースは薄め、ブランドは時計専業よりもモード系のハウスが多い——というのが大まかな共通項です。
この線引きが理解できると、見え方が変わります。投資の目で見ると地味ですが、ワードローブの目で見れば腑に落ちます。時計というよりジュエリーに近い位置づけで、ヴィンテージ衣料と素直に合わせられるのが強みです。
店で扱う主なブランド
TOKONAME FUR HOUSE のドレスウォッチは、グッチ、ディオール、フェンディ、イヴ・サンローラン、セイコーあたりが中心です。希少性を煽るような名前ではなく、1970年代から1990年代の、今でも動いて、その時代の空気をまだ残している身に着けられる時計です。
同時期のグッチはグラフィックでロゴ主張がはっきりしていて、ディオールや YSL は幾何学寄りで静かな顔。フェンディはジュエリーと時計のあいだに立っているものが多めです。ヴィンテージ セイコーだけ毛色が違いますが、日本国内物らしい真面目な機械と控えめな見た目で、ヴィンテージ アウターとの相性が良いので並べています。
買う前に確認したいこと
ヴィンテージ時計のムーブメントの状態は、外観から想像するよりずっと個体差があります。ケースはきれいでもオーバーホールが要るものもあれば、文字盤が少しくたびれていても機械は元気、という個体もあります。店頭で、あるいは来店前のメッセージで聞いてもらえると、どの個体がどちらなのかはすぐに答えられます。
ベルトはほとんどの場合、当時のオリジナルではなく近い形の交換品です。これは欠点というより前提で、交換コストは小さく、結果として「普段使いできる時計」に戻しやすいという利点の裏返しです。
実物を見に来る
TOKONAME FUR HOUSE は愛知県常滑市にあるヴィンテージ ショップです。名古屋から名鉄で約35分、中部国際空港(セントレア)からも数駅。時計はヴィンテージ ファー、バーバリーのトレンチ、アクセサリーと同じ棚づくりの中にあります。実際に一着羽織って、その袖の下で時計を合わせる、という確認が一度でできる構成です。
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